2022年11月15日 22時48分
お題: 存在・アニメ・かさぶた
痛みと快感

子供の頃にかさぶたを剥がす癖があった。固くなった肌が体から離れる瞬間のわずかな痛みともう二度と元に戻らない境界を超える快感の虜だった。そしてまだ外界に接する準備が出来てない白くぶよぶよした存在。自分でも知らない自分の存在が確かにそこにあること。それを確かめるためにかさぶたを剥がす。そういうアニメを作りたい。ストーリーで視聴者の思考のかさぶたを、視覚で映像経験のかさぶたを、思い切り剥がしてやりたい。