2022年11月12日 21時21分
お題: 講師・独学・探偵
7限

大学で7限の講義を受けている。外はもう暗い。非常勤講師が、全ての近代小説は探偵小説を指向している、と言っている。なんのことだ。『今日は誰にも愛されたかった』という名前の、三人の詩人によって編まれた詩集を読んでいてまともに講義を聞いていなかった。そもそも僕はなんで大学で文学論を学んでいるのだろう。独学でプログラミングでも初めて、大学を辞めてしまおうか。僕は脳裏に彷徨う思考を追いやり、ページを繰った。