2022年05月13日 23時17分
お題: 採用・館・幼い
首を求める老婆

近所に廃墟と化した館がある。心霊スポットとして幼い頃から有名で、夜になると伐採用のチェンソーを持った老婆が彷徨っているとか。僕はその手の話は苦手でいつも遠回りしているが、今日は急いでいた。駆け足で通り過ぎようとした時「ウィィーーィイン」という音が響き渡った。やばいやばいやばい、チェンソーだ、半泣きになりながら全力疾走した。肩で息をしながら呆然としていると耳元で老婆が囁く。「オマエノクビモホシイ」